【柏プラネット】
2/28(木)午前9:00にふるさと会館を出発した一行は、市職員の方のガイドでプラスティックゴミを処理している「柏プラネット」に到着しました。プラスティックゴミは毎週水曜日に集荷されるため、木曜日の今日はかなりの量のゴミがたまっていると思われます。
最初に通されたのは、見学者のために用意された会議室で、この施設の概要について研修します。柏プラネットは容器包装用のプラスティック類や発泡スチロール等を選別・加工してリサイクル品の原料としてし業者に引き渡しています。
ここはプラネット内の2つの施設のうちの「プラスティックゴミ圧縮保管施設」です。柏市廃棄物処理業協業組合が、市から委託を受けて作業をしています。私たちの出したプラスティックゴミが直接ここに運び込まれます。強烈な異臭が立ち込めていますが、汚れた容器をそのまま出した結果です。
コンベアーに投入されたゴミは、手選別しやすいように破砕処理という工程を経て作業員の所に運ばれていきます。
材質ごとに手作業で選別されていきます。これがひと時も気を抜けない危険な作業です。こころない人が危険物をプラスティックと一緒に捨てていることもあるからです。
はさみや包丁等の刃物が混じることはしばしばあるそうで、時には家庭用の消火器まで混入していることもあるそうです。
選別の終わったゴミは、圧縮・梱包されてリサイクル原料として出荷されます。
リサイクル原料となったゴミは、プラネット内のもうひとつの施設である「廃プラスティック再商品化施設」でさらに細かく粉砕された後、遠心分離機で純度を高め、摩擦熱を利用した固化装置で良質なプラスティック造粒物になります。この施設は民間企業の「㈱柏エコプラザ」が運営しています。
袋詰めされて再生工場へ出荷するまでのサイクルで、最も重要なスタートは、私たちがきちんとプラスティックを分別するところから始まります。間違っても、包丁やはさみなどを入れないように近隣の方々にも伝えていく努力をしましょう。
【リサイクルプラザ】
つぎに訪れたのは、「リサイクルプラザ」です。こちらでは資源ごみを回収・加工して再生工場に出荷しています。柏市は全国でもトップクラスのリサイクル率を誇っているそうです。しかしここでも最初の選別は手作業で行われています。
リサイクルプラザは平成14年にオープンし、見学者用の設備も整っています。ここでもはじめにDVDで概要の説明を受けた後、見学コースに沿って作業現場を見ることになります。
最初は空き缶の分別作業です。磁石でスチール・アルミの選別をした後に係りの方がさらに細かく選別をします。
ペットボトルの仕分け作業も苦労が多いとのこと。キャップのついているものはすべて作業員が取り外しています。ペットボトルを再生するためには純度が大切だそうで、私たちもキャップははずしてから出す心がけが大切です。
空き瓶は色分けが重要な作業です。当然割れているものもありますから注意が必要です。
一番危険なのは、スプレー類のガスです。疑わしいものは事前に仕分けされ、危険なものの場合は取り除かれます。かつては数本のガスボンベのセットごと捨てられたこともあったそうです。
リサイクルプラザの3Fでは家具や自転車等を抽選販売しています。毎月20日締め切りで、21日に抽選をするそうです。今回の参加者の中にも応募した方がいたようです。
リサイクルプラザをでると昼食の時間です。程近い「さわやかちば県民プラザ」内のレストランで昼食をとりました。ここのバイキングはみんなに好評でした。
【南部クリーンセンター】
午後からは逆井にある南部クリーンセンター(第二清掃工場)の見学です。平成17年3月に完成したこの施設は、近隣住民の意見を取り入れ、建物の外見や煙突の高さに配慮して建設されました。JR常磐線を境に、南部地区の可燃ごみの処理をしています。
ここも見学者のための設備やコースを備えてあります。二グループに分かれて詳細な説明を受けました。
この工場には2機の炉があり、3ヶ月ごとに交代しながら24時間体制で運転されています。焼却時の熱を利用して発電、暖房、温水循環等をしており、かなりの省エネ設計になっています。
中央制御室では24時間の監視体制が敷かれており、中央のディスプレイには炉の燃焼状況がリアルタイムで映し出されています。
集荷された可燃ごみは私たちが出しているゴミ集積所からここに運ばれてきます。こみピットと呼ばれる巨大なタンクに収集車が一気にぶちまけます。
高さ25メートルもあるごみピットでは、燃えやすくするために、これまた巨大なごみクレーンが拡販しています。
最後に3D映像のシアターで一連の流れを映像で確認しました。自身が焼却されるごみになって施設の中を通っていく様はなかなか圧巻でした。
最後は隣接する「リフレッシュプラザ柏」を見学しました。やたらと「プラザ」がつく施設ばかりですが、こちらは文字通り、市民がリフレッシュするためのさまざまなスポーツ施設や、浴場等があります。もちろん清掃工場の余熱を利用した設備です。
3Fまで吹き抜けになった建物の中はスポーツ教室や、リラクゼーション設備、喫茶店や売店等、様々なコーナーがありました。また、雨水を利用した屋上庭園、壁面の緑化等、清掃工場と同じように地球温暖化対策も考慮してあります。
こうして予定をすべて終了したあとで、再確認をしたことは、
●リデュース(ゴミを出さない)
●リユース(再利用)
●りサイクル(再生利用)
の3点です。もっとも大事なリデュースとリユースは私たち自身でできることです。もっと地域に啓蒙していく必要を感じました。