【開会式を前にして】
私たちの町の消防団である柏市消防団第2方面第8分団は、柏市の操法大会「小型ポンプの部」で優勝し、東葛飾支部大会の出場権を獲得しました。(財)千葉県消防協会主催の東葛飾支部操法大会は、2007年7月1日東京ディズニーランド脇の職員用駐車場を借りてに行われ、各市の代表が日頃の訓練の成果を競い合いました。
当日は朝から時折霧雨が混じる曇天ではありましたが、制服で身を固めた消防団員はもとより、応援に駆けつけた私たちにとっても涼しくすごせたため、好都合でした。大会役員の方々が準備に追われている中、会場に8:30頃に到着しました。見渡す限り消防団の制服ばかりで、私服の私たち応援者は圧倒される思いでした。
東葛飾支部は、市川市、船橋市、松戸市、野田市、柏市、流山市、我孫子市、鎌ヶ谷市、浦安市の9市で構成されており、今大会は26回目を数えるにいたっています。柏市からは、「ポンプ車の部」に第3方面第6分団と、「小型ポンプの部」に我が第2方面第8分団が出場しました。最近の大会では旧9-2分団(豊町)が平成14年度大会「小型ポンプの部」に出場し、第4位の成績を残しています。
競技は「ポンプ車操法」・「小型ポンプ操法」の2種目で、出動命令を受け、指揮者の誘導により、すばやくホースをセット・放水し、火災現場に見立てた的を、放水で射抜いたあと鎮火の確認・任務完了の報告までの時間と、正確さを競うもので、10人以上の審査員の厳正な採点で順位が決まります。消防団のメンバーはこの大会に向けて、仕事の終わった後、深夜まで練習を重ねてきました。
私たち一般の応援者の他には柏市長をはじめ、多くの国会議員、県会議員、市会議員が来賓として招かれ会場は徐々に盛り上がってきました。観覧用のテントの裏では出場チームが準備運動やスタートのタイミング調整に余念が無く、この大会にかける意気込みが伝わってきます。
いよいよ開会式!東葛各市の精鋭が勢ぞろいしました。
9:05分! 開会式が始まりました。開会宣言・国旗掲揚の後、危険を顧みず勇敢に使命を果たした殉職者に黙祷をささげました。消防団員の皆さんの社会的意義の重要さを改めて認識させられました。開催地の浦安市長や、来賓のあいさつもおわり、いよいよ競技の開始です。
出場準備を終えて、ポンプ車がずらりと並んだ様は実に壮観です。スタート地点は団員で埋め尽くされ、出場選手以上に気合が入っているようです。
どんな場合でも、最初の演技者は必要以上に緊張するもので、「ポンプ車の部」1番手の我孫子市の消防団は少し硬くなっていたようです。柏市の出場順位は「ポンプ車の部」が5番目、「小型ポンプの部」が6番目で、緊張する時間が長いので逆にしんどいと、選手が漏らしていました。選手は分団の名誉をかけて演技するわけですが、OBからのプレッシャーもあるようで・・・・・
【出場準備!】
我が分団は小型ポンプの部に出場!
「ポンプ車の部」は、指揮者・1~4番員・吸管補助員の6人、「小型ポンプの部」は、指揮者・1~3番員・吸管補助員の5人でそれぞれチームを構成し、出動命令を受けた後、指揮者の支持に従って演技します。
各市の代表チームの操法が進み、柏市の出番が近づいてきました。スタート地点では総掛りで準備です。
いよいよ我が分団の順番が来ました。機材の配置を審査員が厳密に確認します。
選手がスタート位置について操法の開始です。
【チャレンジ!】
指揮者が操法開始の報告をし、個々の選手に指示を出します。
3番員はポンプに水を供給する吸管をしっかりと取り付けます。
指揮者と1番員、2番員! 何度も訓練してきたホースのリレーです。
火点に届け!
放水の準備が完了すると、吸管補助員が素早くプールにホースを着けます。
ポンプがうなり始めました!勢いよくポンプが押し出した水は先端のノズルに向かって大蛇のように伝って行きます。
見事に標的を!
目標の的を放水で射抜き、消化の確認作業に移ります。
鎮火確認は慎重に!
火事の現場を想定して、延焼を防ぐためトビ口を持ち、破砕準備をします。
鎮火確認は慎重に!
仲間の団員も出場者の操法を応援。自分が出場した時や、今度出場するときに思いを馳せます。
最後まで気を抜かずに!
消火作業終了後は点呼を行った後、火の粉などが付着していないか身体を確認し、きびきびと操法の完了報告をします。
【操法を終えて!】
撤収!
機材の撤収はみんなで行います。次にすぐに使えるようにホースの水抜きなどなかなか大変な作業です。
終わった!
操法が終了し、選手たちは先ほどとは打って変わってホッとした表情です。
家族もほっとして!
ゆったりとテントに戻る選手たち。これまでの訓練のことでも思い出しているのでしょうか?
ご苦労様!
最後は柏市のテント前で、来賓や応援席に演技終了の報告です.
こんなに広かった?!
すべての演技が終了すると休憩に入ります。
なかなか高そうなお弁当?!
朝から応援に駆けつけた町会の皆さんも、お弁当を手渡されると空腹には勝てない様子。
おしい!
休憩が終わると気になる成績発表と閉会式です。
第2方面第8分団は、残念ながら4位の努力賞に終わりました。「ポンプ車の部」では第3方面第6分団が惜しいことに2位の船橋市と同得点ながら僅差の判定で3位の優良賞を獲得しました。2位までのチームは次の千葉県大会の出場権を得たことになり、さらに操法技術を磨くことになります。
お見事!
しかし、個人表彰では我が分団の 穴澤正行さん が「小型ポンプの部」最優秀指揮者に選ばれ、表彰されました。また、 「ポンプ車の部」では第3方面第6分団の 血矢正仁さん が最優秀1番員に、橋口一仁さん が最優秀3番員にそれぞれ選ばれました。両部門あわせて9つの個人賞の内3つを柏勢が占めることになりました。